キャリコン実務 話題のテーマは本当に広い

パラレルキャリコン キャリコン

日々悩み、もがきながら相談者と向き合う”パラレル”キャリコン Miyuu が感じてきたことが、今学んでいる、または、実務を始めたばかりの方の何かお役に立てばと思い記しています。

様々なボールが飛んでくる

一般の方が予約できる相談施設でキャリア相談に乗っていると、毎日本当に様々なボールが飛んできます。自分の知識不足を痛感する日々です。

予約時の相談内容を事前に簡単に把握してから面談に臨みますが、当日はご本人の言葉で相談したいことを改めて言語化してもらうところから始めます。

申し込み時から状況や心情が変化していることも多いからです。そして、それをキャリコンが伝え返すことは、他者からの言葉で相談内容を自分の耳に入れ認識してもらうという効果もあります。

 

表情や語り口などに注意を払いながら「この方が本当に話したいことはなんなんだろう?」という視点を常に持ちセッションを進めます。

限られた時間の中で違う部分を掘り下げ過ぎてしまうと、あっという間に面談時間が終わってしまいます。話がどんどんそれていったらさり気なく軌道修正することや、「違うかな?」と思ったら潔く撤退(別の展開)をすることも時には必要です。

初対面のことも多いので、一発で辿り着かなくてもあせらず進めましょう。(内心は焦ってしまうのですが)

相談者も話しながら「この人にどこまで話していいかな?」と探っているはずなので。

分野は多種多様、複数が絡み合う

このようなご相談が多いと感じています。

  • 会社員: 職場の人間関係、モチベーション、評価、部下のマネジメント。将来が不安で転職を考える、など。
  • 就活・転職活動中: 書類が通らない、面接対策、何がやりたいかわからない、どうやって探したらいいかわからない、など。
  • ライフイベントとの両立: 介護、子育て、不妊治療、ご自身の病気など多岐にわたる。
  • メンタル不調、神経発達症(発達障害): 話す中でわかってくることも多い。(事前に専門外であることは伝え、場合によってはリファーしますが、キャリアの話の範囲で十分にお聞きすることも必要)治療・服薬中の場合は医師の指示を優先していただく、焦る気持ちもお聞きしつつ、体調優先で無理はしないよう伝えています。

  • コミュニケーションや物事の捉え方: 「〇〇すべき」「やらなけらばならない」「年齢的に無理」「人に頼りづらい」「断れない」「コミュニケーションが苦手」などが良く出てくる。さかのぼると親との関係から影響されて形成された考え方であり、行動を阻んでいることも多い。

そして、たいていは一つではなく、複数の大小の悩みが絡み合っています。

時間の許す限り、考えを和らげたり、選択肢を広げたり、様々な方向から問いかけて考えてもらったりします。

また、十分に話していただきスッキリ感を得てもらうことを目指して話を受け止めたり、質問して深めていきます。

時には自分でテーマを選んでもらう

あまりにたくさん話題がある時は、本人に選んでもらうこともあります。

「ここまでで〇〇、〇〇、〇〇」といった話をしてくださいましたが、今日は主にどのあたりを話し合っていきたいですか?」

「今日の相談時間を終えたとき、どうなってたらいいと思われますか?」

と相手に一旦ボールを投げて選んでもらいます。少しコーチング的なアプローチかもしれません。

そうすると、相談者自身が選んだテーマを話し合うことになるので、ギャップは小さくなります。

 

その時々で全力で聴き、全力で対応しますが、実際のところ後になってから「あの方にあの情報をお伝えできたら」「もう少しあの話を深掘りしておけば」などど思い返すことも多いです。

やはり実際のクライアントさんから学ぶことは多く(学びがメインとなってはいけませんが)経験を積むことでしか得られない、やりがいや成長余地がある仕事だなと感じています。

キャリコンの試験に合格したときに、養成校で「資格を取ったのは運転免許が取れたのと同じなので、是非路上に出てくださいね」と言われことがとても印象に残っています。

資格を取ってからが本番、という意味が今ではとてもよくわかります。そして、常に知識をアップデートする必要があると感じています。すべてはクライアントの利益のために。

幸せにつながる支援を

人は自己決定することで幸福感が上がると言われています。

クライアントに能動的に関わり、時に傷つき悩みながらもまた立ち向かうことで、キャリコン自身も人間的に成長し深みが増し、自信にもつながっていきます。 

相談業務は孤独なものだと私は思います。自分を癒し、いつもいい状態にしておくことも必要ですよね。

守秘義務を守りつつ、事例を検討したり、仲間と励まし慰め合ったりしながら、共に歩んでいきましょう。

 

あなたの一歩を心から応援しています。

 

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