50代の方の相談を受けていると「もう年も年だし…」「年齢的に…」という言葉をよく耳にします。本当は「年齢は気になるけど、何か変えたい」サインなのでは?というお話です。
こんな年齢だし…
「気が付けばもうこんな年だし…」 そんな風に考えること、ありませんか?
仕事、子育て、人生、それなりに頑張ってきた。
50代はちょっとだけくたびれてきたり、少し立ち止まって振り返ったりするお年頃です。
キャリア相談に来る方からもこのような言葉が飛び出すことはよくあります。
そんな時私はこんな問いを投げかけます。
「年齢は変えられないですよね。でも年齢を重ねたからこその経験や知識があると思いませんか?」
「もし、今やりたいと思っていることができないまま人生(もしくは仕事人生)が終わったら、どう思いそうですか?」
だいたいの方が「うーーーーん…。」と思いめぐらせ、考え始めます。
そう、人生はいつまで続くかわからない。そして、いつ終わるかもわからないのです。
だとしたら、「年齢が」という足かせを思い切って手放してみると、新しいことが始められそうな気がしませんか?
年齢は変えられない
年齢は誰にでも平等に訪れるもので、避けることはできません。
しかし、変えられないからこそ年齢に対する「向き合い方」を変えてみたら少し心が軽くなりそうですよね。
様々な不調が出てくるのは、ある程度長く生きてきた証。
今まで頑張ってきてくれた体をいたわりながら、少しスローダウンしてみるのもいいでしょう。
自分のやりたいこと、やりたかったことを思い出して、その想いを素直に出してみるのもいいですね。
やりたかったけどあきらめていたことを思い出して、もう一度始めてみるのも素敵です。
その当時からは道具やIT技術も進化して、新たな楽しみ方ができるでしょう。
生きてきた年月は「宝物」

50歳まで生きてきた年月、いろいろありましたよね。
今の自分がここに居るのは、過去の自分の決断と経験の積み重ねです。
失敗や苦い思い出からも、多くのことを学んできたことでしょう。
それって何物にも代えがたい『宝物』だと思いませんか?
そんな経験や知識、エピソードなどを、自分より若い人たちに伝える、教えるといった新たな役割を担うことも、この年代にとってはとても大切です。
同世代だけでなく、若い人たちと交流することで刺激を受けたり、視野が広がったりします。
お互いに教えあい、補い合うことで相乗効果が得られるといいですよね。
自分の経験を伝えていく、次の世代に繋いでついでいくといった視点を取り入れてみると、やれること、やりたいことが新たに出てくるかもしれません。
年齢という「足かせ」を外そう
年齢は時に足かせとなり、行動や考えが縮こまってしまうことがあります。うまく行かなくて傷つくことも怖いですよね。
でも実は心の奥底で「変化」や「成長」などを求めているのではないかと私は思っています。
キャリア相談の場ではまずその話題を言葉にして体の外に出し、先入観を取り除いて一緒に考えていくようにしています。
何歳からでも新しいことは始められるし、変わることができる。小さなことでもいい、何から始められるだろうか。そんなことを自由に語り合う「作戦会議」といった感じでしょうか。
人生100年時代、終盤戦には働く意味が変わってくるかもしれません。
これからもう1キャリア、2キャリア、できるかもしれないと思ったら少しワクワクしてきませんか?
心を自由に、自分の想いに正直に、一歩踏み出してみましょう。あなたの人生にはまだまだ可能性が眠っています。
少しだけ勇気を出して、動き出してみてください。
あなたの明日を、応援しています。