自分の想いを言葉にしよう

キャリア

自己主張してますか?

あなたは自分の意見や希望をはっきりと伝えることができますか?

 

例えば友達と会うときに「誘われれば行く」「自分からはまず誘わない」といった人は、控えめで相手想い、優しい人なのかもしれません。

 

ただ「自分がしたい」「これが欲しい」という自分の欲求を自然と抑える習慣が、長い年月掛かって身に付いてしまっているという可能性はないでしょうか?

 

誘って断られることで、傷つくのを避けているのかもしれません。

キャリア相談でも、職場で過剰な仕事量に不満を持っているものの、うまく伝えられずに体調を崩してしまい、休職しているとご相談を受けることがよくあります。

 

期待に応えようと限界を超えてまで頑張ってしまい、心や体が悲鳴を上げるのです。

 

せっかく好きな仕事だったけれど、退職することになってしまったと悔しい涙を流される方も多いです。

 

次のお仕事に就いたとしても、頑張りすぎてしまう自分を少し緩めないと、同じことになってしまうかもしれず心配です。

 

言わない自分に慣れている

無意識に抑え込むことに慣れてしまったために「自分が何がしたいかわからない」→「やりたいことなんてない」と思い込んではいないでしょうか?

 

子供の頃、自分を抑えることで褒められた、兄弟がいるので「いいお兄ちゃん」「いいお姉ちゃん」をすることで親に評価された。

 

そんな原体験がそのまま刷り込まれて、今でも他人の都合や意見を優先してしまっているということはないでしょうか。

 

子供のころから無意識に身に付いているので、よほどのことがないと自分で気づくことは難しいのです。

自分を優先してもいい

思い当たる、というあなたのに1つやってみて欲しいことがあります。

 

まずはいつも誘ってくれる友達を自分から誘ってみてください。いつも誘う側だった友達は、あなたのそんな小さな一歩を嬉しく受け入れてくれるのではないでしょうか。

 

断られたとしても大丈夫。都合が合わなかっただけです。

 

「これが食べたい」「あそこに行ってみたい」など、普段の生活から無理のない範囲で、自分の意思を表すことから始めてみませんか?

また、「アサーション」というコミュニケーションスキルを身に着けることも助けになるかもしれません。

 

アサーションでは「攻撃型(アグレッシブ)」「非主張型(ノン・アサーティブ)」「バランス型(アサーティブ)」という3つのタイプで考えます。相手を不快にさせずに自分の主張を伝え、納得感を得るためのコミュニケーション技法です。

 

アサーションでは「相手も、自分も大切にする」という考え方です。そのために、伝える方法が「DESK法」と言われています。

 

D(Describe)客観的に事実を述べる

E(Express)自分の感情を率直に伝える

S(Specify)具体的に提案や依頼をする

C(Choose)相手の行動に応じて自分の行動を選択する

 

D(Describe)親睦飲みですね。

E(Express)お誘いいただき嬉しいですが、実は今日はやることがまだあって参加が難しいです。

S(Specify)来週でしたら予定が空いているのですがいかがでしょうか。

C(Choose)

Yes それでは日にちを決めましょう。 

No 残念ですがまたの機会にお願いします。

 

D(Describe)水曜日のシフトを代わってほしいということですね。

E(Express)実は水曜日は子供の塾の送迎があり、どうしても変わることができません。

S(Specify)●時までなら代われるかもしれないですが、いかがでしょうか。

C(Choose)

Yes それでは●時まで対応させていただきます。 

No.お役に立てず申し訳ありません。また何かあればお知らせください。

 

 いかがでしょうか?

 

 事実をたんたんと述べて、角を立てずに断ることができそうですね。

 

少しコツがいるかもしれませんが、本当は嫌なのに我慢して受けてしまうよりも、まずは感情的にならずにDESC法で伝えてみることから始めてみませんか?

 

内なる声を外に出そう

最初はぎこちないかもしれません。恐る恐るかもしれません。

 

今まで主張してこなかった分「あれがやってみたい」「これが欲しい」という希望が内側からあふれてくるかもしれません。

 

だいじょうぶ、こわくない。

 

私たちキャリアコンサルタントも、いつの間にか自分の希望を言えなくなっているあなたの、始まりは何なのか、それをどう扱っていったらいいのかを一緒に探すお手伝いをしています。

 

伝え方やフレーズを一緒に練習することも出来ます。自分を大切にするコミュニケーションに、少しずつ慣れていきましょう。

 

あなたの心が、少しでも軽くなりますように。

  

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