パラレルキャリアは”パッチワーク” 50代から始める新しい働き方

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副業・複業、パラレルワーク…働き方の選択肢が増えてきましたが、実際難しいのでは?と感じる人も多いのではないでしょうか。自分の好きなこと、出来ることを組み合わせて、自由自在に自分色のキャリアを創るヒントをお届けします。あなたはどんなパッチワークを紡ぎ出すでしょうか?

キャリアを組み合わせる時代

働く期間が長くなってきたこの時代、あなたはどんなライフキャリアを描いているでしょうか?

 

働き方の変化について少し考えてみましょう。

 

かつての働き方は

 

【学生】→【社会人】→【引退】

 

3ステージの構成で「終身雇用」「年功序列」という考え方も一般的でした。

  

長く働くことを前提に、人材育成に力を入れたり、ジョブローテーションで経験を積ませたりもしていました。

  

評価や昇進も、長年働くことが前提になっていたことが多いのではないでしょうか。

 
しかし今は、働く期間がだんだん長くなり、働き方も多様になってきました。

 

会社に入ったら安心、エスカレーター式に進んでいける時代は終わったのかもしれません。

 

そもそも「サラリーマン」という概念は1920年ごろに言われたもので、ここ100年くらいの考え方なのだそうです。

 

新卒の学生さんも、ひとつの会社で一生過ごすことはほとんど考えておらず、むしろ、働く場所を転じながらスキルアップ・キャリアアップを基本として考えているのではないかと思います。

  

働き方も多様化して、自分のスキルや興味に応じて、複数の仕事を組み合わせる人も珍しくなくなりました。

 

コロナ禍では、リモートワークが一段と普及して、通勤しない働き方や、遠隔地から働く、2拠点生活などを叶えている人もいますよね。

  
「一つの仕事だけでは物足りない」「違う分野にも挑戦したい」そんな思いを形にできるのがパラレルワークです。

 
異なる仕事や働き方を組み合わせ、自分だけのオリジナルキャリアを作ることができるのです。

 
まるで色とりどりの布を縫い合わせるパッチワークのように、自由な発想でキャリアを築いていくと思うと、少しワクワクしませんか?

 

ひとりひとり違うからいい

パラレルキャリアの魅力は、同じ形がひとつとしてないことです。

 
🍀「会社員をしつつ副業でライターをしています」

 

🍀「私はオンライン講師とハンドメイド販売」

 

🍀「週末は間借りカフェで得意な料理を提供しています」

  
そんな風に興味や得意なことを”掛け合わせて”いくことで、ひとりひとり全く異なるオリジナルのキャリアが生まれます。

 

筆者は大学卒業後、断続的に組織に属して働いてきましたが、コロナ禍を期に47歳で早期退職に応募したことでパラレルキャリアがスタートしました。

 

収入は会社員時代にまだ及びませんが、興味ある仕事を少しずつ受けてつながりと経験を増やすことで、自分のキャリアが色どり豊かになっていくような楽しさを感じています。

 

また、会社員時代に身に着けたビジネススキルやITスキル、コミュニケーションスキルは、半分雇われ・半分フリーランスのような今の働き方ですべてが活かされていると実感しています。

  

取引先とのやり取り、新規案件の獲得、見積書・請求書の作成、売上金の集計、プレゼン資料や文書、メールの作成等々…。

 

会社員生活で学んだことが、そっくりそのままパラレルワークに役に立っているのです。

 

将来自分で事業を始めることを考えている方も、会社に属しているうちに得られるスキルを身に着けておくことは絶対に損になりません。

   
パラレルキャリアには「こうしなければならない」という決まりはありません。

 

ストップをかけているとしたら、自分自身かもしれません。

 

一度自分の中の「決めつけ」を疑って、本当に無理なのかを考えてみましょう。

 

また、今の会社が「副業禁止」なのでパラレルキャリアは出来ないという人もいるでしょう。

 

やってみたいことが見つかったら、きちんと資料を作って会社と交渉してみるもよし。

 

会社の許可が得られなければ、まずはお試しで無償で挑戦してみて、つながりを徐々に増やしていくことをおすすめします。

   
下準備をしておくことで、いざタイミングがやってきたときに「えいやっ」と飛び込む勇気がわくでしょう。

 

また、自分の事情や体調などに合わせて無理なく、柔軟に働けるのがパラレルキャリアの良さです。 

 

体力の低下や、病気や介護と両立をしながら柔軟に働けるスタイルを確保しておくことで、収入の不安や、社会とのつながりが切れることも少なくなるでしょう。

 

まずは「楽しそう!」「続けられそう!」なことを試してみる。

 

すぐには今は難しくても、将来のために種を蒔いていく。

 

やってみたけど、あまり合わなかったなと思ったら手放す潔さも時には必要です。

 

ひとつひとつのことが中途半端になりそうですが、すべての事をひとつずつ底上げする、コミットしている間は自分の持てるスキルを十二分に発揮することで、確実に次へと繋がっていきます。

 

それぞれの分野で知り合いを増やすことで、チャンスに出会う確率も何倍にも増えていくのです。

 

バラバラだったキャリアが、年齢を重ねると不思議なことにつながってくることに気づきます。

 

これまでのうまく行かなかった経験も、失敗もすべて、無駄なことは一つもなかったと今私は心から感じています。

  

カラフルで独創的なキャリア

いくつもの布を組み合わせたパッチワークの彩りが美しいように、さまざまな仕事を組み合わせることで、人生がより豊かになります。

  
「自分にはどんな色が似合うのだろう?」

  
そう考えながら、いろいろと試して欲しいのです。

 
意外な組み合わせが、新しい可能性を生むこともパラレルキャリアの醍醐味です。

 

全く合わないと思っていた色の組み合わせが、実はしっくりくることもあるのです。

 

興味のあること同士が実は根底でつながっていたり、思わぬ相乗効果があったり。

 

そういった楽しみもあるのが「パッチワークキャリア」のいいところ。

 

少しずつの「端切れ」を繋ぎ合わせることで、ひとつの大きな美しい作品になる。

 

どんな模様になるのか、ワクワクしませんか?

  

自分に正直に楽しもう

パラレルキャリアに正解はありません。 

  
「やりたいことをやってみる」それが一番大切なこと。

 
仕事の掛け合わせ方も、時間の使い方も、自分次第。 

 
そして何かを始めるのに遅すぎることはありません。

 

もし年齢を理由に躊躇しているとしたら、まずは小さく始めてみることをお勧めします。  

 

   

ひとりで探すのが難しいと思ったら、キャリアコンサルタント なども活用してみてください。

 

対話の中で、自分の心の内にある思い、躊躇してしまう気持ち、どう始めたらいいかわからない、などを一緒に言語化することができます。

 

一度きりの人生、好奇心に素直に、一歩を踏み出してみましょう。

 

あなたの人生を彩る、オリジナルの「パッチワーク」を創り出してくださいね。

 

 

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