50代からのキャリアは“偶然”がつくる? ステキなご縁を味方にしよう

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「こんなはずじゃなかったけど、結果的に良かった」「偶然出会った人とのご縁が、人生を変えてくれた」そんな経験、あなたにもありませんか?この記事では、50代のこれからを前向きに楽しむために、「偶然を味方につける」ヒントや、チャンスをつかむ心のあり方についてお伝えします

キャリアの80%は偶然で決まる?

「キャリアの80%は、予測しない偶然の出来事によって形成される」と聞いて、あなたはどのように感じますか?

  

これは、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授による「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」というキャリア理論です。

 

新しいことに挑戦する、好奇心を持つ、人と積極的に関わる……。 そんな行動をとることで、自分のキャリアや人生に思いがけないチャンスが巡ってくることがあります。

 

偶然の出会いやきっかけで、思いもかけないことに興味を持ったり、想定とは違う道に進んだり。皆さんも思い当たることがあるのではないでしょうか?

 

しかし、その偶然をただの運任せにするのではなく、積極的に引き寄せることができるのです。

  

この理論では「日頃から能動的な行動パターンを取っている人には、好ましい偶然がより起こりやすい」としています。

  

実は、人生のターニングポイントは、計画通りではなく“想定外”の中にこそ隠れているのです。 

  

クランボルツ教授は、好ましい偶然を引き寄せる人には、次のような行動特性があるとしています。

 

・好奇心(Curiosity)を持ち続ける

・持続性(Persistence)失敗をおそれず、あきらめず努力する

・楽観性(Optimism)楽観的、ポジティブに考える

・柔軟性(Flexibility)固執せず、柔軟な姿勢をもつ

・冒険心(Risk Taking)結果にこだわらず挑戦する

 

全てを持ち続けるのは簡単ではないですよね。

 

しかし、日頃から意識をしていくことで、物事の捉え方も少しずつ変わってきます。

 

そうすることで、転機やチャンスが来た時に「えいやっ」と思い切って行動に移せるのではないでしょうか。

偶然さん、いらっしゃい

たまたま紹介された仕事が転機になったり、思いがけない出会いが新しい道を開いたり。

 

「こんなはずじゃなかった」と思うことも、後から振り返れば「この道でよかった」と感じることも多いものです。

 

例えば、私は大学受験の時にことごとく志望校に落ちました。

 

ですが、その時の進学先で50代の今になってもつながる親友と出会うことができました。

 

大切なのは、偶然の出来事をどう受け止め、どう活かすか。

 

思い通りにいかなくても、それを逆手にとって偶然を楽しんでみる。

 

予測不能な未来に備えて、柔軟に対応できる姿勢を持つことが、好ましい偶然を引き寄せるカギになるのです。

 

 

ピンチはチャンスかもしれない

困難な状況に直面すると、「どうしてこんなことになったんだろう」と落ち込んでしまうこともあります。

 

しかし、見方を変えると、そのピンチが新しい可能性を生み出すきっかけになることも。

 

例えば、転職を余儀なくされたとき。

 

最初は不安でも、新しい環境に飛び込むことで新たな経験ができたり、出会いがあったりすることがあります。

 

私は国際交流の仕事をしていましたが、コロナ禍でのピンチをチャンスと捉え、早期退職に応募し新しいキャリアに進みました。

 

もちろん迷いや怖さはありましたが、好奇心と冒険心「何とかなる!」という楽観性を相棒に新たな一歩を踏み出したのです。

 

離婚を期に専業主婦から一念発起して保育の道に飛び込み、資格取得を重ねながら今や療育施設の教室長になった友人もいます。

 

「この状況が、未来のチャンスにつながるかもしれない」と考えることで、前向きな行動をとることができます。

 

偶然を転機と捉え、一歩踏み出すかどうかは、自分自身の捉え方次第なのです。

 

迷いに迷って最後は自分で決める

人生の選択で、どちらを選ぶべきか悩むことがあります。

そんな時「面白そう」と思える道を選んでみるのもひとつの方法です。

 

もちろん現実的な収入や生活を確保していくことも大切です。

 

現実との折り合いをつけるためにシミュレーションをする必要はあるでしょうし、リスクを取りすぎる必要はありません。

 

ただ「やってみたい」「楽しそう」と思う方向には、ワクワクがともないます。

 

それが、さらに偶然のチャンスを呼び込むきっかけになることもあります。

 

「面白そう」「なんだか気になる」「やらなかったら後悔しそう」そんな気持ちを軸に進む道を選んでいくことで、思いがけない出会いや経験を得ることができるでしょう。

 

そんな風に飛び込んでみた経験はないでしょうか?

 

進路に迷った時、人の意見を参考にするのはいいですが、最終的には自分で決めることがとても大切です。

 

人に決めてもらうと、うまく行かなかったときにその人のせいにしてしまいますし、うまくいったとしても自信が持てないかもしれません。

 

自分で選び取った道なら、自分で責任を取ることができる。

 

「自己決定」が幸福度を上げることにつながるといわれています。

 

人に惑わされることなく、その道に進むことは必要だと思ったら、力強く歩み出してください。

 

そんな素敵な「偶然」の訪れ、そしてあなたの新しい第一歩を応援しています。

 

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