昔のことをふと思い出して、胸の奥がふわっとあたたかくなる瞬間。きっと誰もがそんな“思い出の力”を感じたことがあるのではないでしょうか。
楽しかった旅、家族との何気ない時間、心がほころぶような小さな喜び。思い出すだけで、あの時の空気や気持ちまでもう一度味わえるような気がする。
だからこそ、この先の人生を少しずつ豊かにしていくために、「思い出貯金」を意識してみませんか?
思い出の力が心を支えてくれる
「思い出貯金」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
耳慣れない言葉かもしれませんね。
これまで仕事や子育て、家事など日常の忙しさに追われる中で、自分のために時間を使ったり、ゆっくり考えたりする時間を持つことは難しかったかもしれません。
人生の後半戦に差し掛かった今、これから残りの人生をどんな風に生きていきたいかを考えるときに、
 
印象的だった、転機となった体験や思い出を振り返ってみてほしいのです。
思い出を大切にすることで、心の豊かさが増し、日常の小さな幸せを見逃さないようになります。
新しい思い出を作ることも忘れずに、50代の今こそ、思い出貯金をさらに増やしていきましょう。
行った、会った、経験という宝物
50代になると、若い時ほど多くの人に会ったり、頻繁に出かけることも少なくなる人もいると思います。
旅行先での風景や出会った人々との会話、挑戦したプロジェクトの成功体験、子供の成長など、
一つ一つの思い出が今の自分の土台になっていることを改めて認識するとともに、これからの私たちを支えてくれます。
思い出の写真をデジタル化してみるのもいいかもしれませんね。
思いでまるごとデジタル化【まんてん録】
 
あなただけのオリジナルの経験を大切に、時折思い出しながら過ごすことで、新たな活力と喜びが生まれます。
「あぁ、忘れていたけど私も結構頑張ってきたよね」
「あの時は必死だったけど、今となっては様々なスキルが身についたな」
「仕事と子育てのどちらも中途半端だと思ったけど、振り返ってみるとよくこなしてきたな。過ぎてしまうと一瞬だったな」
など、ぜひ自分を認めてあげてください。
これまでの思い出とともに、これから作る新たな思い出もまた、未来の自分を支え、心に火を灯してくれることでしょう。
思い出すことで2度目を楽しむ

思い出を振り返ることで、過去の経験を再び楽しむ、という考え方もあるでしょう。
思い出して語り合うことで、当時の感動や喜びが蘇り、2度目の楽しみを味わうことができます。
友人や家族と一緒に写真を見返したり、昔の旅行の話をしたりすることで、思い出の再体験ができ、新たな約束が生まれるかもしれません。
また、当時の自分から今までの変化や成長を再認識して、ちょっぴり自信がつくのではないでしょうか。
思い出という宝物が、私たちの心をほっこりと温かくしてくれるのです。
 
人生の後半戦を支える「想いで」
これまでを振り返って味わった後、どんな「想いで」この先を生きるか、どんな「想いで」大切な人と過ごすのか、そんなことをぜひ考えてみてください。
よく母が「家族に迷惑かけたくない」といいますが、迷惑をかけあう(というといい方が悪いですが)のが家族なのかもしれない、と思っています。
私がまだ記憶がないころは父や母にずいぶんと「迷惑」をかけてお世話になったことでしょう。
お互い様、という想いで、残りの時間を接していけたらなと思っています。
父や母とも思い出貯金を増やしていけたらなと思っています。
きっとその思い出が、年老いた時の自分を温めてくれると思うから。
思い出を共有することで、新たな絆や友情が生まれることもあります。
そして、新しい思い出を作り続けることで、未来の自分への贈り物としての思い出貯金を増やしていきましょう。
毎日の生活に感謝し、思い出を大切にしながら、年齢を重ねる老いの時代を味わっていきましょう。
あなたはどんな思い出貯金がありますか?
 

 
  
  
  
  

