RPGで“勇者”に戻る夫 “愛と勇気”の自己肯定感回復法

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40代半ば、会社都合で突然失職した夫…退職してまずやったことは ”ゲーム” でした。

驚きつつも、その姿を見ていて気づきました。

画面の中の“勇者”の冒険とともに、夫自身も少しずつ元気を取り戻していったのです。

彼のクリエイティブの原点となったRPGの世界は「勇気と元気、愛や友情を取り戻せる場所」なのかもしれない。

この記事では「RPGと自己肯定感」そして「年齢とともに変わる“勇者の役割”」について『ゲームを全くやらない妻』の視点から綴ってみたいと思います。

ゲームは夫にとって「クリエイティブの原点」

私の夫は広告会社でコピーライターをしています。

  

広告業界といえば私たちが新卒の時代には華やかなイメージでしたが、SNSの登場や、マーケティング主導の販売戦略などで

 

日常的にクリエイティブを目にする機会は少し減ったように思います。

  

彼がクリエイティブの世界に興味を持ったのは幼少時代のゲームによるところが大きいようです。

  

大人たちが真剣に練りに練って考えたゲームの言葉ひとつひとつにワクワクしてやり込んだ夫。

 

私はゲームをやりませんが、夫はいつもお気に入りのゲーム動画を見せてきたり、その頃の話やゲームのキャラクター、技、そのゲームができたいきさつなどを教えてくれます。

  

ゲームに詳しくない私は正直なところ、最初はピンときませんでした。

  
でも、夫はいつも嬉しそうに当時のゲームの話をしてくれます。
  

お気に入りのゲーム動画を見せてくれたり、「このキャラはこんな背景があって…」と、ストーリーや技、発売された時代の空気感まで語ってくれるのです。

  

面白いのは、私が話した予定や、最近見たドラマの感想、芸能人の名前などはほとんど覚えていない(!)のに、ゲームの話題になると、驚くほど細かいことまで覚えているということ。

   

例えば「あのゲームは1992年の●月に発売されてね」なんて、正確な発売日までスラスラ言えるのです。
  

芸能人の名前はふんわりとしか覚えていいないのに、なぜかゲームについての記憶だけは何十年経っても色あせない不思議。

  

きっと夫にとって、ゲームはただの遊びではなく「大人が真剣に生み出す質の高いクリエイティブの原点」なんだと思います。

  
そしてその原点が、今の仕事の礎になっている――

 

そんなふうに思うとゲームの力はすごいなと改めて感心してしまうのです。

 

  

  

勇者となり旅することで取り戻した「勇気と元気」

そんな夫が、40代半ばに会社の業績不振で一時期無職になった期間がありました。

   

それまで「ブラック」と言っていいほどの昼も夜もないハードな働き方をして、最終的に会社の都合で辞めることになったのです。

   

「放り出された」といっても過言ではないほどの、ひどい扱われ方でした。

 

傍らで見ていた私は、そのままその会社で働き続けたら体調を崩すのではないかと心配していたため、これを気に少し心身をリフレッシュできるといいな、思っていました。

  

最終出社を無事終えて、晴れて会社を退職してまず始めたことがなんと「ゲーム」だったのです。

  

仕事ではないのに昼夜問わず、モニターに向かって敵を倒しながら、仲間を増やし、未知の大地を進んでいきました。

  

隣の部屋からコントローラー音が「カチャカチャ」と絶え間なく聞こえてきましたが、そっとしておきました。 

 

夫はのちにそれを「自己肯定感の回復」と言いました。

  

とても興味深いと思いました。

  

RPGゲームの勇者として、失われた自信を回復させるというのは斬新な発想です。

 

「そういった使い方もあるのだな」と素直に関心したものです。

  

私が部屋を通りかかるとなぜかゲームのコントローラーを隠そうとするのですが、
 

それは「子供の頃にかぁちゃんに怒られたことによる条件反射」とのことでした(笑)

   

年齢を経て変わる 「ゲームへの視点とストーリーの意味」

年齢を重ねるにつれて自分が「勇者」的な立場から、「長老」「王様」などの知恵を授けたり、勇者を後押しする立場になっていくのかな、と感じたりします。

  

親子の物語も多くあったりすることは、当時作った人の思考の奥深さを感じます。

 

子供の頃は主人公目線で、年齢を重ねると今後は親目線で継承していくなど、違う楽しみ方ができるのも素敵なポイントだと思います。

  

何年たっても色あせない名作ゲームの世界、当時のクリエイティブって本当に素晴らしかったんだなと思います。

  

夫もそんな隅々まで作り込まれ、遊び後頃満載の当時のクリエイティブに魅了されてこの世界に入りたいと思った、と言っていました。

  

制作物のクオリティには絶対に手を抜かない姿勢も、こうした原体験からきているのではないかと思います。

 

その後の夫ですが、無事昼夜をとしてゲームをクリアし、その後ものすごい勢いで自身のポートフォリオを作り込み、

 

転職先の役員面接で求められていないのに作った提案資料でプレゼンをかまして無事内定を勝ち取りました。

 

中年の猛烈な頑張りは我が夫ながら目を見張るものがあり、尊敬に値するものでした。

 

キャリア支援と夫のクリエイティブを掛け算して、いつか何かの作品を創ったり、人が集まる場を創れたらいいなと思っています。

 

RPGによる自己肯定感の回復、人生の転機におすすめです。

 

キャリア支援の方策のひとつに加えてみようかな。

 

ゲーム好きの方はぜひ試してみてください。

 

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