「エンディングノート」と聞くと、人生の晩年をイメージするかもしれません。
でも実は、50代の今こそ始めておきたい“人生の棚卸し”でもあるのです。
突然の病気や事故で、自分の意思を伝えられなくなる前に。
そして何より、これからの人生を自分らしく生きるために。
この記事では、50歳からゆるやかに取り組む「エンディングノートの始め方」について筆者の想いを綴ってみたいと思います。
エンディングノートって? 50代からの備え
遺言書とは違う、“想い”を伝えるノート
エンディングノートとは簡単に言えば、自分の気持ちや希望、人生の情報をまとめておくノートのこと。
法的効力のある遺言書とは異なり、自由な形式で書けるのが特徴です。
例えばこんなことを記します:
- 自分の基本情報(住所・家族構成など)
- 医療・介護に関する希望
- 葬儀・お墓についての希望
- 預貯金・保険・ネットサービスの整理
- デジタルIDなどの情報
- 大切な人へのメッセージ
「まだ早い」と思われるかもしれませんが、実は元気なうちに書くからこそ意味があるんです。
▼ お気に入りの革ステーショナリーにするのも素敵です
“これからを生きる”ための道しるべ
「自分の想い」を整理すると、毎日がクリアになる
50代は子育てや仕事の区切り、親の介護の始まりなど、人生の転機が重なる時期。
だからこそ、一度立ち止まって「自分の人生の方向」を見直す良いタイミングでもあります。
私自身、両親の介護が少しずつ始まったことで「本人の意思が分からない」ということが、
いろいろなサポートを決めていく際に想像以上に影響が出ることを知りました。
それを機に「自分のことも、少しずつ情報を整理しておこう」と考えるようになり、エンディングノートを書き始めました。
すると不思議なことに、これからやりたいことや、大切にしたいことが見えてきたのです。
エンディングノートは「終わりの準備」ではなく、これからを自分らしく生きるヒントをくれるノートでもあるのです。
何から始める? エンディングノートの書き方
まずは書きやすいところから、ゆるく始めよう
とはいえ、いざ始めようと思っても「何から書けばいいか分からない」と迷ってしまう方も多いはず。
そんな時は、書きやすいところ・書きたいところから始めればOK。
例えば:
- 自分のプロフィール情報
名前、住所、家族の連絡先などを簡単にまとめてみましょう。有事に連絡してほしい会社・友人なども。 - 医療・介護についての希望
既往歴、延命治療の希望、かかりつけ医、持病、薬の情報など。 - 大切な人たちへのメッセージ
日記のように「ありがとう」「これからも元気でね」といった気持ちを書くだけでも十分。 - やっておきたいことリスト(バケットリスト)
「行きたい場所」「読みたい本」「やってみたいこと」などもリストにしておくと、これからの人生の楽しみにもなります。
エンディングノートは一度に完成させる必要はありません。
少しずつ、気が向いたときに開いてみる。
その時思いついたことをメモ帳感覚で書き足していってはいかがでしょうか。
エンディングノートを始めて感じたこと
「書いてみたら、心が落ち着いた」
「ずっと気になっていたけど、少し怖くて手をつけられなかった」
そう話していた友人が、ある日ぽつりとこう言いました。
「書いてみたら、なんだか心が整った気がした。
大切にしたいことって意外と少ないかもしれない。今を大切にしよう、と思えるようになったよ」
私も実際に「金融情報」「ネットのID」や「友人関係」「もしもの時にパートナーに伝えたい感謝の言葉」などを綴ってみました。
その過程で
「この人には本当に助けられたな」
「結構いろんなことに挑戦してきたな」
「関わってきた大切な人がこれだけいるのは幸せなのかも」
などと、自分の人生を振り返り、少し肯定できた気もしました。
「生きる」ことを大切にするために、書いてみよう
死の準備ではなく、自分らしく生きていくための道しるべ
今をどう生きるか。
これから誰と、どんな時間を過ごしたいか。
書けるところから、少しずつ。
未来の自分や、大切な人への「思いやりノート」として、
50代の今、お気に入りのノートや手帳を用意して、始めてみませんか?
今日の小さな一歩が、未来のあなたをどこに連れて行ってくれるか、楽しみにしながら。
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